何度も読みたい、ハリーポッターシリーズ その3
1巻2巻と、ハリーの成長と共にストーリーは進んできましたが
さらに物語は大きく展開していきます
今回は、ますます物語に引き込んでいく魅力的なキーアイテムがたくさん登場です
どこからともなく現れた三階建の派手な紫色の「夜の騎士バス」(ナイトバス)
最先端の技術で作られた、最高級品のレース用箒「ファイアボルト」
大きな鉄の織の中に入れられ取り出すのも一苦労する教科書「怪物的怪物の本」
今後もたびたび登場する便利goods「忍びの地図」
そしてこの第3巻の軸とも言える、結末をも変えてしまったかもしれないほどの
影響力を持つ「逆転時計」(タイムターナー)
どれもこれも、物語をさらに面白くし引き込んでいく力に満ちたアイテムになっています
さて、「ハリーポッターとアズカバンの囚人」は、
夏休み中、相変わらずダーズリー家でひどい扱いを受けているハリーが
最悪の人と再会する所より始まります!!
バーノンおじさんの妹、マージおばさん
四六時中、ハリーを無視して過ごすダーズリー一家と違って
マージおばさんは何かにつけてハリーにケチをつけてばかり
とうとうキレたハリーは、あまりの怒りに自分の意思とは関係なく
魔法を使ってしまったようです
風船のようにおばさんを膨らませてしまい、
そのまま逃げるようにして、ダーズリー家を後にします
ホグワーツを退学になるのも覚悟して、
何が何だかわからないうちに乗り込んだ「夜の騎士バス」(ナイトバス)でロンドンへ
そんなハリーを待っていたのはなんと魔法大臣!!!
退学どころかハリーを迎えてくれて、夏休み中パブ「漏れ鍋」で過ごしてはどうかと
提案します
腑に落ちない点はありますが、生まれて初めて自由な夏休みを「漏れ鍋」で過ごし
ホグワーツの新学期へ出発です
今回ハリーを待ち受けている恐ろしいもの
それは、誰も脱獄できないといわれていたアズカバンを逃げ出した「シリウス・ブラック」
そして、そのアズカバンの看守にあたる「吸魂鬼」(ディメンター)です
シリウス・ブラックは、かつてハリーの父の親友でした
しかしヴォルデモートの仲間(死食人)となり
ハリーの両親を死に追いやるきっかけを作ります
ハリーさえいなければ、またヴォルデモートが復活できると信じて
ハリーの息の根を止めるために、
未だかつて誰もなしえなかったアズカバンから脱獄したというのです
そして恐怖の記憶にひかれて近づき、平和や希望、幸福を吸い取ってしまう吸魂鬼
吸魂鬼が近づくと、ハリーには命がけで自分を守ってくれた母の
最期の声が聞こえるのです
そんな状況を打破したくて、ハリーは「闇の魔術に対する防衛術」の先生
リーマス・ルーピン先生から吸魂鬼の防衛方法を学んでゆくのでした
今回、どうも様子のおかしいのはハーマイオニーです
勉強家で相変わらずたくさんの科目を取り
勉強に励んでいますが、どうやらアップアップ、限界に近いようです
どう考えてもおかしいのは、同じ時間に2つの科目を受講しているようなのです
体は1つです、どうやって2つの授業にでているのか、
いや、本当は2つなんて受講していなくてただの強がりなのか
ハリー、ロンにもわかりません
クライマックスでは
今まで恐ろしい殺人鬼だと思われていたシリウス・ブラックが無実だった事
本当の裏切り者は、ロンのペットのネズミとして姿を変えていた
ピーターペティグリューだったという事が明らかになります
ハリーの父、シリウス・ブラック、ルーピン先生、
そしてピーターペティグリューの4人はホグワーツの学生だった頃の仲間でした
そんな父を裏切り、ヴォルデモートに密告したピーター
ピーターを引き渡しシリウスの無実を証明できるはずだったのに
一瞬のスキをつかれピーターに逃げられてしまいます
自分の名付け親のシリウスと一緒に暮らすというハリーの夢が
一瞬で砕け散ってしまいました
吸魂鬼に引き渡されて、魂を吸い取られるシリウスの運命を救ったのは
ハーマイオニーの「逆転時計(タイムターナー)」でした
なんと彼女は、たくさん授業を受けるために特別な許可を取り
時間を過去にもどしていたのでした
時間をもどすと簡単に言いますが
過去の自分と出会うわけにはいきません
ハリーとハーマイオニーは過去の自分に見つからないように
姿をかくしたり、タイミングを計って行動します
処刑されるはずだったハグリットが飼っていたヒッポグリフを救い
吸魂鬼に引き渡される前にシリウスを助け
そのまま、シリウスはヒッポグリフに乗って飛んで行きました
一緒に暮らす事はかなわなかったけれども、
シリウスを必要とする時は
今後は手紙を送る事ができるでしょう
ハリーのふくろう、ヘドウィグがきっとシリウスの居場所を見つけ
手紙を届けてくれるはずです
そう思うだけで、これからもどるダーズリー家で過ごす日々が
少しマシになるかな・・・と思われるのです